クリスマスイブ
加奈子は辺りを探した。

何か硬くて長くて手に持てるものを。

歩道をしばらく歩くと、進入防止用の柵があってコンクリートの基礎の上に鉄の棒が突き刺さっていた。

加奈子は鉄棒に結ばれてたロープを解くと、鉄棒をコンクリートの基礎から抜き取り、再びショーウインドウの前に立った。

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