クリスマスイブ
今度こそ、硝子がばらばらになり、あの女の服を剥ぎ取りばらばらにする、はずだった。

だけど加奈子とは別の大きな力が、そうさせなかった。

加奈子の体は突き飛ばされ、大きくバランスを崩し床に倒れた。

何が起こったのかわからなかった。

石の床を高い音をたてて鉄棒が転がって、やがて止まった。

加奈子の体を冷たい石の床が冷やした。

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