引越し先は○○です

Sクラス

な、なにこれ?
 全員男の子?

 私は、この学校の先生に案内されて、Sクラスの入口にいる。

 先生に、「呼ばれたら入るように」ときびしーく言われたからだ
 そこで私は、クラスメイトは誰かなーっと、中を不審者のように見ています!覗き見ではありません!決して……

 「浜野ー」

ひぃぃー、男の人の声がよく通った
「私は覗き見なんてしていませんっっ」

「何言ってるんだ?早く入れ」
あぁ、そっち、
「はいっ!今行きます」
 見た目よりもずっしりと重い扉をよっこらせとあけて教室に入る第1歩目……
 ドヤ顔で教室に入った
ふふっ、仲良くできるといいな

「わぁー、かわいぃー」
ん?かわいいって聞こえたような?
「あぁ?」
怖い人がいるー
教壇の上に立って自己紹介……
もうこの時には、入ってきた時のやる気は無くなって縮こまっていた
「えっ、えっとー、最近引っ越してきた浜野紗奈です。よ、よろしくおねがいします……」
 じっとこっちを見てる赤髪でピアスをつけてる意地悪そうな人。ふわふわした雰囲気の水色の髪のかわいい人。王子様のような微笑みを浮かべている金髪のかっこいい人。ずっと本を読んでいるメガネをかけた銀髪の人。あと、たくみくん。

 このクラスの顔面偏差値高いっ……
私なんかが入ったら浮いちゃうよ

 私がひとりで青ざめていると、
「お前の席はあそこだ」
そう言って空いていたたくみくんの隣の席を指さす。
「は、はい」
ふぅ、知ってる人の隣でよかった
「よ、よろしくお願いします」
「あぁ」

 私は、これから何かが始まりそうな予感がした
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