好きになったのは後ろの席の彼でした。
「まあ、2年の新しいクラスで彼氏つくってやる!」
私たちの高校は2年で文理のクラスが別れる。
だからメンツも結構変わるのだ。
「早くクラス替えみるよ、花恋。うちら文系だから体育館前だよね。」
お前には無理だと言わんばかりの冷たい表情で私の手をひく彩葉。
絶対に彼氏つくって彩葉にガツンと言わせてやる!
そう意気込んでクラス替えの一覧を見に体育館前に行った。

体育館前に行くと人が多くて一覧表を見ることすらできない。
短気な私はそんなことにも少しだけイラッとしてしまう。
「花恋、彩葉!おはよーう!!」
「お、奈々じゃん!おはー」
去年一緒のクラスだった阿達奈々(あだちなな)と熱い握手をかわす。
「相変わらず力強!花恋この前の告白どうだったのよー」
ニヤニヤ顔で見てくる奈々にため息をする仕草で失恋を伝えるとケラケラと爆笑してきた。
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