好きになったのは後ろの席の彼でした。
「私たちのクラスは5組だよね」
奈々と彩葉と雑談をしながら新しい教室へ向かう。
その途中ついこの間振られた男の子とすれ違い気まずさを残しつつ気にしないように振る舞う。
この学校に12人も失恋相手がいるのは結構肩身が狭くて廊下にいるのはあまり好きじゃない。
私のことをよく思ってない人もいるからね。
ビッチとか尻軽とか一時期すごく言われてたし。
1ヶ月前に告白してきたのにもう違う男にアプローチしてるとかで男子にいろいろ言われたこともある。
あれは結構嫌で学校も休んじゃうことあった。
そんな時に彩葉がずっと近くにいてくれて奈々が話しかけてくれて仲良くなったの。
2人には感謝しかない。
教室につくとみんなのわやわやした声が聞こえてくる。
私もなんだか緊張してきた。
「あぁ、彩葉!奈々!緊張するよぉーー」
「なにに緊張してんのよ!」
「花恋は緊張しなくても友達になるの上手じゃん」
2人から慰められてるのかわからないけどお言葉をもらって教室に1歩足を踏み入れた。
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