~翔・ツバサ~
~幼い頃~
『おい!花!お父さんとお風呂に入ろう!』
「うん!入る!待ってぇ!」
小学六年生にもなって、
父親とお風呂に入るのは変だろうか…。
花は小学生なりに考えていた。
最近胸も膨らみをもってきたし、
生理だってきたけど…
お父さんのコト大好きだから!
いつものように父親とお風呂に入る。
『ほら花!ちゃんと体洗えてないぞ!お父さんが洗ってやるからな!』
「くすぐったいよー」
キャッキャとふざけている声がお風呂に響く。
いつもの光景…
いつもの光景のはずだった。
『あのな花。女の子はココもちゃんと綺麗にしなきゃいけないんだぞ!こうやって…』
なんか…いつもとお父さんの雰囲気が違う…?
こんなに長くなんて…。
小さいながらに
~いけないことなのかも知れない~
と感じ取っていた。
『ココ触られるとどんな感じだ?』
本当はゾクゾクしていた。
でも言っちゃいけない気がしたんだ。
「くすぐったいよー!もう早く上がろう!」
いつものように笑ってみせた。
『そうだな!ちゃんと流して出てこいよ!お父さん先に上がってるな!』
そう言って父は先にあがっていった…
~お母さんに言っちゃダメだぞ~
と、花に声をかけて…