深瀬くんが甘すぎる

「あはは、ただの空元気だよ。ほんとはまだ春休みだったらいいのにーって思ってるし、クラス替えはひまりと離れないかって不安だし」

「そんなの私の方がだよ…」

そうやって明るく笑いながら不安を口にできる志穂はすごい。
それに、志穂の性格ならたとえ知り合いが少ないクラスになったって苦労しないと思うんだけどなぁ。

それでもわたしとクラスが離れるのが不安だって言ってくれて、おんなじことを思ってたことにホッとする。

高校まで向かう道すがら、他愛もない話をしながらも私たちは半分上の空で。お互い話をしながらも、頭の中は新しいクラスのことでいっぱいだった。
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