少女と過保護ーズ!!続
やけに静かだな。



アレのことだから「出せ、帰せ」と騒ぎ立てるかと思ったが。



鍵を外し、少しの警戒とともにドアをゆっくり開ける。



1時間前と変わらない、絨毯の上で丸くなった状態で横になってるソレ。


なんで、ベッドで寝ない。



「お…」


「…んっ……ハァ…ハァ」



呆れて、ソレに声をかけようとすれば。



荒い息遣いに気づく。



「あ"??」



赤い頬に苦し気な表情。小刻みに震える体。


アレが原因か。



右手中指と人差し指が腫れ上がっている。



そういえば、おもいっきり踏みつけたんだったな。



熱まで出たか。


手間のかかる。



逃げる心配がないとわかり、近づく。



「オイ」


「……ハァ……んんっ」



一向に目を覚ます気配がない。



「オイ」


「うっ」



足で体を揺すれば、苦痛に表情を歪める。



それでも目覚めることはなく。




そんなに俺の顔が見たくないってか。
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