少女と過保護ーズ!!続
拓実side



恋する女は強し―やな。


ワシは、んな場合じゃないとわかっとるも笑うてしまう。



『大好き!!』



絶体絶命の最悪だろう状況の中で、ハイジが叫んだんは"愛の言葉"。



喉が張り裂けんばかりの絶叫を上げさせらとるっちゅーのに。



"助けて"でも"痛い"でも"怖い"でもなく。



大好きな人への最強の言霊。



最初に思おた通り、ハニーに負けず劣らず豪胆な娘よ。



真木の状態をわかっとったんかっちゅーくらい、ナイスやで、ハイジ。



おかげで、さっきまで生ける屍、もしくは感情を捨てたロボットみたいだった奴が。



奴が…………












「!!!!????????」


「………見るんじゃねぇ」









真っ赤…やと!?!?




「お前…ハ!?……あ"!?」



なんで、真っ赤やねん!!



さすがの、ワシもビックリして言葉が詰まったわっっ!!
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