少女と過保護ーズ!!続
「それは俺らにも聞く権利があるよな。八雲」



ゾロゾロと"黒豹"の総長、幹部が入ってくる。



「やっくん!!」


「麻也。悪かった」



川崎麻也が真木に駆け寄ってきた。



男やのにホンマ可愛いの。


ハイジより可愛いんやないか…?



「否定はしねえ」


「おおう!?」



否定せんのかいっ!!


真顔で藤木が頷きよる。


おいおい、"姫"やろーが、ハイジは。



「チビネの過去…」



青木、顔が真っ青やな。



「悪いな神納。八雲の世話を任せちまって」


「かまへん」



最後に吉良が入ってくる。


普段の馬鹿さ、喧しさは引っ込み、落ち着きはらう吉良。


別人みたいやな。


しかし…これが"黒豹"総長・吉良竜希。



「八雲」



低い声に呼ばれ、顔を上げる真木は、数秒吉良と目を合わせた。



「俺が思うに…」



頷いた真木が、口を開きよる。



"黒豹"の車庫、幹部部屋の空気が一気に張りつめた。



「芹原優。奴が求めてるのは、高遠寧々。ハイネの母親だー」
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