少女と過保護ーズ!!続
「死桜」


「おん?や、しかし死桜て。なんちゅー他人行儀やねん。ワシとお前の仲やろ。拓実て」


「死桜」


「無視かい!!」



ケーっと何かを蹴る真似をする死桜。



他人行儀て



「他人じゃん」


「これ、麻也ちゃん。そんな本当のことを」



メッと桂が麻也を叱るも、微妙に笑ってる。



面白かったんだな。



「お前が昨日俺を見つけた公園は、俺とハイネが初めて会った場所だ」



ハイネが拉致られた。


そう聞いて頭が真っ白になった俺は、知らずいつの間にかそこに居た。



「あんな何もない公園でやと!?」



どーやって、出逢ったちゅーねん。



不思議そうにボヤく死桜。



「公園?」



蓮も首を傾げて、俺を見る。



そうか、話してなかったか。



竜ちゃんも桂も麻也も蓮も、何も聞かず、ハイネを受け入れてくれたから。



改めて考えれば、凄い奴等だな。



「お前が連れてきたんだ。疑うか」



そう言って笑う竜ちゃんに皆が頷く。
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