少女と過保護ーズ!!続
麻也の頭を撫で、話を続ける。



「11月も半ばの寒空の下、まだ幼木の桜の木の根元でハイネは寝てた」


「は?」


「あ?」


「え!?」


「あーー!?」


「11月やぞ!?ハイジ…死んでたんか…」


「「「「「死んでねぇ!!」」」」」


「お前が死ぬか?」


「なんでやっっ!!」



ハイネを勝手に殺すな。


驚愕する皆。


ああ。

まぁ。

そんな反応だよな。


俺も驚いたからな。



「まさか…」



最悪の想像をした蓮が、煙草を落とす。



それぞれの顔色が悪い。



「いや、本当にただ寝てただけだ」


俺もそう疑ったが、小さな体を出来る限り丸めて震えながら寝てた。



関わったら面倒。

そう思って、俺は立ち去ろうとした。


だが……。



寝ながら静かに泣くお前を、どうしても放っておくことが出来なかったんだ。
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