少女と過保護ーズ!!続
「ちょっと!!今から友達が来て、あたしの誕生日パーティーをしてくれるのっ!!あんた邪魔だから外に居てくんないっ!?」
突然、美優が部屋に入ってきて、あたしは着の身着のまま財布も、靴さえ履かせてもらえずに外に追い出された。
「部屋から出ない…」
「ダメ。暫くは帰ってこないで」
11月も半ばの寒い日だったな。
財布もないあたしは途方にくれ…あの公園のことを思い出した。
寂れた誰も来ない公園。
父と母が大好きだった桜。
その幼木がある公園。
ここで突っ立ってても、美優の友達に会う。
それだけは避けたかったあたしはソックスのままで公園へと歩いた。
少しでも風を凌ごうと、幼木の根元に座り体を丸める。
それでも、ガチガチと鳴る歯と震える体はどうしようもなくて。
このまま死ぬのか…とさえ考えた。
ソレも良いと思った。
誰にも名前も呼んでもらえず、話しも聞いてもらえない、寂しい世界で生きてくより…。
でも。
突然、美優が部屋に入ってきて、あたしは着の身着のまま財布も、靴さえ履かせてもらえずに外に追い出された。
「部屋から出ない…」
「ダメ。暫くは帰ってこないで」
11月も半ばの寒い日だったな。
財布もないあたしは途方にくれ…あの公園のことを思い出した。
寂れた誰も来ない公園。
父と母が大好きだった桜。
その幼木がある公園。
ここで突っ立ってても、美優の友達に会う。
それだけは避けたかったあたしはソックスのままで公園へと歩いた。
少しでも風を凌ごうと、幼木の根元に座り体を丸める。
それでも、ガチガチと鳴る歯と震える体はどうしようもなくて。
このまま死ぬのか…とさえ考えた。
ソレも良いと思った。
誰にも名前も呼んでもらえず、話しも聞いてもらえない、寂しい世界で生きてくより…。
でも。