少女と過保護ーズ!!続
海斗さんが、ハイネを引き取りたいと言えば母親と娘は


「どうぞ、どうぞ」


と笑顔で了承した。


猛反対するかと思った芹原優も、何も言わなかった。


ハイネが帰らなかった、3日間の理由さえ気にならない様子の母子にも、何も言わず目も合わせない、謝りもしない芹原優に腸が煮えくり返ったが、せっかく何事もなく終わりそうなのに、ハイネが安心したのがわかったのに、俺が事を荒立てるわけにはいかない。



奴に会って体を震わせたハイネだったけど、後は気丈に顔を上げてた。


帰るときなど


「今までお世話になりました」


とお礼まで言ってた。



嫌な思いを数知れずしただろうに…。


誇らしくなってあの家から瞬間、ハイネを抱き上げた。



「いや、本当は3人とも引っぱたいてやろうと思ったんですけどね」



と笑うハイネ。


スッキリした顔をしてた。



「じゃあ、行きましょ。ハイネがうちの子になったお祝いしなきゃ!!」


「パーティーしよう!!パーティー!!」



ハイネを下ろせば、海斗さんと凛さんがそれぞれハイネの手を取って歩き出す。



それを暖かい気持ちで後ろから見てれば、強い視線を感じた。



「………」
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