少女と過保護ーズ!!続
芹原優が見てた。


確かにあの目は……。


海斗さん、凛さん、竜ちゃんや麻也、桂に蓮がハイネを見る親愛の目とも、ましてや俺がハイネを見る愛しい目とも違う。


今ならわかる。

ハイネを彼女の母の代わりにしてたとしたら。


好きな人と自分ではない相手との間に出来た子。



面影はある。

でも彼女ではない。

違いすぎる。



心ではわかってるのだ。

だから、あんな目になる。

物でも見るような。

憎しみさえこもったような。



「それからは、もう皆が知ってる通りだ」



高校へと言う海斗さんと凛さんに、たくさん迷惑をかけてしまったことと引き取ってくれた御礼。


恩返ししたいと当時人手不足だった"シャーウッド"で働く事を望んだ。




それから半年。

何事もなく過ぎた日々。


穏やかで暖かな幸せな日々に警戒することを怠った。


この事態は俺が……。



「八雲」



ガシッと蓮が肩を組んでくる。



「これは俺達のせいだ。お前一人のせいじゃない」


「やっくん」


「八雲」


「八雲」


「真木…いや、八雲」


「誰が呼び捨てにしていいっつったよ」


「なんやねん!!ワシだけ仲間外れやん!!」
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