<外伝>政略結婚した夫の愛人は私の専属メイドだったので離婚しようと思います
レベッカ一行の世界漫遊の旅 4 (母を求めて?千里? 5)
今、私達は一番初めにこの国に吸い込まれてきたときと同じ場所に立っていた。よく見ると円形にボンヤリと光を帯びている。
「ここから再び地上に降りることができるのですか?」
私は長老様に尋ねた。
「ええ、そうです。私がチョイと祈りを捧げればピカッと光が強くなり、地上へ向けて真っ直ぐに光が降りてゆき、あなた方を地上へ導いてくださるのです」
目を閉じ、両手を広げて語る長老様。
うん。こうしてみると、やはり流石はドラゴンの長。威厳を感じる。
「良いか、セネカ。お前の力は当分戻ることはない。くれぐれも皆様の足手まといにならないようにするのだぞ?」
「はい、分かりました」
ミラージュパパに言い聞かせる長老様。その様子はまるで幼い孫とおじいちゃんのように見えてくるから不思議なものだ。私から見ると微笑ましい光景に見えるのだが、ミラージュはそうは思えないようだ。
まるで苦虫を噛み潰したような顔で2人の様子を見つめている。
あ〜……やっぱり当事者から見ると、いやな気分になってくるのだろうな。私だってあのお父様が子供の姿に戻ったら……。
その姿を想像してみた。
……うん、ちょっといいかも。少なくとも今の髭もじゃマッチョマンよりはずっと良いかもしれない。
「どうかしましたか? レベッカさん」
ナージャさんが尋ねてきた。
「いえ、何でもありません」
そしてチラリと長老様とミラージュパパを見ると、まだ何か2人は話をしている。
すると……。
「ちょっと! もうそろそろお話を終わりにしていただけませんか? 外界ではサミュエル王子が待ってらっしゃるのですよ!」
頭からニョキニョキとドランゴンの角を伸ばしながらミラージュが叫んだ。
「「ヒッ!」」
ミラージュの剣幕に驚く長老様とミラージュパパ。
おおっ! 仮にもこの2人をビビらせるとは……流石私の相棒ミラージュッ!
「す、すまんすまん……それでは今すぐ皆を外界に下ろすとしよう」
長老様はコホンと咳払いした。
「光よ! 彼等を地上へ導けっ!」
すると……。
カッ!!
まるで太陽の様な眩しい光に私達は包まれた。
「きゃああっ!」
「ま、眩しいですわ!」
「目がっ!」
「うっ!」
あまりの眩しさに一斉に叫ぶ私達とミラージュパパ。
何て眩しさなんだろう。あまりの眩しさに目を開けることすら出来ない。
これでは光の暴力だ。
すると光の奥から長老様の申し訳なさ気な声が聞こえてきた。
「あ〜……これはすまなかった。眩しいから目を閉じておくようにと伝えておくのを忘れてしまった」
「「「な、何ですって〜っ!?」」」
私達の声がハモった次の瞬間……身体がふわりと浮かんだ。
「それでは皆さん、お元気で。ミラージュ、セネカをよろしく頼むよ」
長老様がミラージュに語りかける。
「な、何ですって〜……っ!? 普通は逆じゃないんですのっ!?」
ミラージュが叫んだ時……。
「「「キャアアアアッ!?」」」
私達は自然落下? した――
「ここから再び地上に降りることができるのですか?」
私は長老様に尋ねた。
「ええ、そうです。私がチョイと祈りを捧げればピカッと光が強くなり、地上へ向けて真っ直ぐに光が降りてゆき、あなた方を地上へ導いてくださるのです」
目を閉じ、両手を広げて語る長老様。
うん。こうしてみると、やはり流石はドラゴンの長。威厳を感じる。
「良いか、セネカ。お前の力は当分戻ることはない。くれぐれも皆様の足手まといにならないようにするのだぞ?」
「はい、分かりました」
ミラージュパパに言い聞かせる長老様。その様子はまるで幼い孫とおじいちゃんのように見えてくるから不思議なものだ。私から見ると微笑ましい光景に見えるのだが、ミラージュはそうは思えないようだ。
まるで苦虫を噛み潰したような顔で2人の様子を見つめている。
あ〜……やっぱり当事者から見ると、いやな気分になってくるのだろうな。私だってあのお父様が子供の姿に戻ったら……。
その姿を想像してみた。
……うん、ちょっといいかも。少なくとも今の髭もじゃマッチョマンよりはずっと良いかもしれない。
「どうかしましたか? レベッカさん」
ナージャさんが尋ねてきた。
「いえ、何でもありません」
そしてチラリと長老様とミラージュパパを見ると、まだ何か2人は話をしている。
すると……。
「ちょっと! もうそろそろお話を終わりにしていただけませんか? 外界ではサミュエル王子が待ってらっしゃるのですよ!」
頭からニョキニョキとドランゴンの角を伸ばしながらミラージュが叫んだ。
「「ヒッ!」」
ミラージュの剣幕に驚く長老様とミラージュパパ。
おおっ! 仮にもこの2人をビビらせるとは……流石私の相棒ミラージュッ!
「す、すまんすまん……それでは今すぐ皆を外界に下ろすとしよう」
長老様はコホンと咳払いした。
「光よ! 彼等を地上へ導けっ!」
すると……。
カッ!!
まるで太陽の様な眩しい光に私達は包まれた。
「きゃああっ!」
「ま、眩しいですわ!」
「目がっ!」
「うっ!」
あまりの眩しさに一斉に叫ぶ私達とミラージュパパ。
何て眩しさなんだろう。あまりの眩しさに目を開けることすら出来ない。
これでは光の暴力だ。
すると光の奥から長老様の申し訳なさ気な声が聞こえてきた。
「あ〜……これはすまなかった。眩しいから目を閉じておくようにと伝えておくのを忘れてしまった」
「「「な、何ですって〜っ!?」」」
私達の声がハモった次の瞬間……身体がふわりと浮かんだ。
「それでは皆さん、お元気で。ミラージュ、セネカをよろしく頼むよ」
長老様がミラージュに語りかける。
「な、何ですって〜……っ!? 普通は逆じゃないんですのっ!?」
ミラージュが叫んだ時……。
「「「キャアアアアッ!?」」」
私達は自然落下? した――