<外伝>政略結婚した夫の愛人は私の専属メイドだったので離婚しようと思います
レベッカ一行の世界漫遊の旅 5 (ついに…再会?! 17)
私とナージャさんはそれぞれ馬にまたがって、ジャングルを進んでいた。
「小さい小島だと思っていたのですが、随分おおきな島なのですね~」
隣りを馬に乗って進むナージャさんが話しかけてきた。
「そうですねぇ~それにしても男色家船長さんたちは一体どこに行ったのでしょうね? ちっとも姿が見えませんよ」
私の言葉にナージャさんも頷く。
「全くです。このまま見つからなかったら、私達どうやって島から出ればいいのでしょうね」
「確かに出られませんよね。う~ん。私の今濁り切った水晶では占いも出来ませんし……」
「困りましたねぇ~」
この時の私とナージャさんの念頭からは、ある重要なことがすっぽり抜け落ちていた。
私達には強力な仲間であるドラゴンが2人もいるということに……。
それから少し経つと、何やら香ばしい匂いが風に乗って漂ってきた。
「ん…‥これは……こ、この香しい香りは……」
私はクンクンと匂いを嗅いだ。
「ええ、これは間違いないですね……」
「「お肉の焼ける匂い!」」
私とナージャさんの声が同時にハモッた。
「行きましょうナージャさんっ! 食べ物の香りが私たちを呼んでいます!」
何しろ、私は先ほどロミオとレティオを呼ぶのに力を使っている。まぁ力と言っても微々たる量しか使ってはいないのだけど。
それでも今の私にとっては深刻な状況だ。何しろ猛烈にお腹がすいているのだから。
このまま自分のお腹を放置していたら、またしてもエネルギーが切れて倒れてしまうかもしれない。
「ええ行きましょうっ! こんなところでお肉の焼ける匂いがするということは、きっと男色家船長たちに違いありません! 恐らく豪華な食事を用意して、私達を待っているはずですっ!」
私達は馬具も装着していないロミオとレティオの背中にまたがり、風のように? ジャングルを走り抜け、お肉の焼ける匂いを辿った。
「あ! レベッカ様っ! 見て下さいっ! あの木々の切れ間を!」
「ええそうですね! きっとあの木々を抜ければジャングルが終わるはずですっ!」
そして私たちは一気にジャングルを走り抜け……ついにその光景を目にした。
ジャングルを抜けた先は目の前のあれほど生い茂っていた草木が、きれいに刈り取られたかのよう消え去り、広場の様な光景が広がっていた。
そして、焚火で火を起こして料理を囲みながらにぎやかに話をしている男色家船長達の姿が目に入った。
「見て下さいっレベッカ様! あの船員たち、私たちを差し置いて料理を食べていますよ? 私達も仲間に入れて貰いましょう」
ナージャさんがレティオにまたがったまま、近づこうとした時……。何故か私の中に非常に嫌な予感が走った。
「ま、待ってくださいっ! ナージャさんっ! あ、あの人たちの中に……見慣れない人たちがいますよ……」
私が震えながら指さした先には毛むくじゃらでワイルドな男性と、薄汚れた身なりの3人の女性たちの姿がそこにあった――
「小さい小島だと思っていたのですが、随分おおきな島なのですね~」
隣りを馬に乗って進むナージャさんが話しかけてきた。
「そうですねぇ~それにしても男色家船長さんたちは一体どこに行ったのでしょうね? ちっとも姿が見えませんよ」
私の言葉にナージャさんも頷く。
「全くです。このまま見つからなかったら、私達どうやって島から出ればいいのでしょうね」
「確かに出られませんよね。う~ん。私の今濁り切った水晶では占いも出来ませんし……」
「困りましたねぇ~」
この時の私とナージャさんの念頭からは、ある重要なことがすっぽり抜け落ちていた。
私達には強力な仲間であるドラゴンが2人もいるということに……。
それから少し経つと、何やら香ばしい匂いが風に乗って漂ってきた。
「ん…‥これは……こ、この香しい香りは……」
私はクンクンと匂いを嗅いだ。
「ええ、これは間違いないですね……」
「「お肉の焼ける匂い!」」
私とナージャさんの声が同時にハモッた。
「行きましょうナージャさんっ! 食べ物の香りが私たちを呼んでいます!」
何しろ、私は先ほどロミオとレティオを呼ぶのに力を使っている。まぁ力と言っても微々たる量しか使ってはいないのだけど。
それでも今の私にとっては深刻な状況だ。何しろ猛烈にお腹がすいているのだから。
このまま自分のお腹を放置していたら、またしてもエネルギーが切れて倒れてしまうかもしれない。
「ええ行きましょうっ! こんなところでお肉の焼ける匂いがするということは、きっと男色家船長たちに違いありません! 恐らく豪華な食事を用意して、私達を待っているはずですっ!」
私達は馬具も装着していないロミオとレティオの背中にまたがり、風のように? ジャングルを走り抜け、お肉の焼ける匂いを辿った。
「あ! レベッカ様っ! 見て下さいっ! あの木々の切れ間を!」
「ええそうですね! きっとあの木々を抜ければジャングルが終わるはずですっ!」
そして私たちは一気にジャングルを走り抜け……ついにその光景を目にした。
ジャングルを抜けた先は目の前のあれほど生い茂っていた草木が、きれいに刈り取られたかのよう消え去り、広場の様な光景が広がっていた。
そして、焚火で火を起こして料理を囲みながらにぎやかに話をしている男色家船長達の姿が目に入った。
「見て下さいっレベッカ様! あの船員たち、私たちを差し置いて料理を食べていますよ? 私達も仲間に入れて貰いましょう」
ナージャさんがレティオにまたがったまま、近づこうとした時……。何故か私の中に非常に嫌な予感が走った。
「ま、待ってくださいっ! ナージャさんっ! あ、あの人たちの中に……見慣れない人たちがいますよ……」
私が震えながら指さした先には毛むくじゃらでワイルドな男性と、薄汚れた身なりの3人の女性たちの姿がそこにあった――