<外伝>政略結婚した夫の愛人は私の専属メイドだったので離婚しようと思います
レベッカ一行の世界漫遊の旅 5 (母との再会 4)
「私は……普通の人間じゃないんです。普通の人達とは違って……その、色々な力を使うことが出来るんです……」
何と言って説明すれば良いのかうまく考えがまとまらなかった。
それなのに……。
「ああ、そのことかい? それならとっくに知っていたけど?」
サミュエル王子があっさり頷いた。
「え……ええっ!?」
あまりにも普通に頷くので、私の方が驚いてしまった。
「まぁ! サミュエル王子はレベッカ様の力に気付いてらしたのですか?」
これにはさすがのミラージュも驚いたようだ。
「し、知ってたって……!? い、一体いつからですかっ!?」
「う〜ん…いつからって言われてもなぁ……細かいことは忘れてしまったけど……」
そしてサミュエル王子はミラージュに視線を向けた。
「大体、ドラゴンの侍女をつけるくらいなのだから、それだけで只者じゃないってことが分かるさ。それに普通の人間なら動物たちと意思疎通なんて出来ないからね」
「あ……」
言われて見ればそうだった。
サミュエル王子があまりにも無反応だったから、私は平気で動物たちと会話をしていた。
でサミュエル王子は気付いていたけれども…ずっと黙っていてくれたんだ。
「他にまだあるさ。レベッカの故郷……オーランド王国はとても住みやすい環境の国だって聞いたことがある。しかも鉱石が掘れることでも有名だったけど、レベッカがあの国を去ってからは鉱石も取れなくなったんだよな? それどころか逆にグランダ王国で鉱石が取れるようになった。そしてアレックスは君をないがしろにし続け…‥とうとう我慢の限界になった君があの国に天災を与えて滅ぼしたんだろう?」
あまりにも全てを見てきたかのように雄弁に語るサミュエル王子に私は驚きのあまり、開いた口が塞がらなかった。
「きっと、レベッカ。君は普通の人じゃないのだろうなって事は気付いていたよ。それでも俺は君がどんな人でも変わらず好きだけどね?」
「サ、サミュエル王子……」
思わず顔が赤らみ……視線をそらせた時にふと、気付いた。
いつの間にか、その場にいたお母様たちがいなくっている。
皆どこに行ってしまったのだろう?
すると私が何を考えているのか分かったのか、サミュエル王子が声をかけてきた。
「どうやら、皆気を利かせてくれたんじゃないかな?」
「え? 気を……?」
するとサミュエル王子が私の手を握りしめてきた。
「レベッカ。俺は君がどんな人間離れした力を持っていようが関係なく、君のことが好きだ。この世でたった1人の女性としてね」
「!」
その言葉にますます私の顔が赤くなる。
「レベッカ、俺に自分のことを打ち明けようとしたのは訳があるんだろう? ひょっとして俺のことを特別な存在として意識してくれているから……自分の秘密を話そうと思ったんじゃないのか?」
じっと私から片時も目を離さずにサミュエル王子は尋ねてくる。
「は、はい……そ、その通り…‥です……」
「レベッカ、それじゃもしかして俺のこと……」
「はい。私は……サミュエル王子のことが……その……す、好きです……」
ついに私は自分の本心を打ち明けてしまった。
「レベッカ……」
すると次の瞬間。
サミュエル王子の顔が徐々に私に近づいてきて……気づけば私はキスされていた――
何と言って説明すれば良いのかうまく考えがまとまらなかった。
それなのに……。
「ああ、そのことかい? それならとっくに知っていたけど?」
サミュエル王子があっさり頷いた。
「え……ええっ!?」
あまりにも普通に頷くので、私の方が驚いてしまった。
「まぁ! サミュエル王子はレベッカ様の力に気付いてらしたのですか?」
これにはさすがのミラージュも驚いたようだ。
「し、知ってたって……!? い、一体いつからですかっ!?」
「う〜ん…いつからって言われてもなぁ……細かいことは忘れてしまったけど……」
そしてサミュエル王子はミラージュに視線を向けた。
「大体、ドラゴンの侍女をつけるくらいなのだから、それだけで只者じゃないってことが分かるさ。それに普通の人間なら動物たちと意思疎通なんて出来ないからね」
「あ……」
言われて見ればそうだった。
サミュエル王子があまりにも無反応だったから、私は平気で動物たちと会話をしていた。
でサミュエル王子は気付いていたけれども…ずっと黙っていてくれたんだ。
「他にまだあるさ。レベッカの故郷……オーランド王国はとても住みやすい環境の国だって聞いたことがある。しかも鉱石が掘れることでも有名だったけど、レベッカがあの国を去ってからは鉱石も取れなくなったんだよな? それどころか逆にグランダ王国で鉱石が取れるようになった。そしてアレックスは君をないがしろにし続け…‥とうとう我慢の限界になった君があの国に天災を与えて滅ぼしたんだろう?」
あまりにも全てを見てきたかのように雄弁に語るサミュエル王子に私は驚きのあまり、開いた口が塞がらなかった。
「きっと、レベッカ。君は普通の人じゃないのだろうなって事は気付いていたよ。それでも俺は君がどんな人でも変わらず好きだけどね?」
「サ、サミュエル王子……」
思わず顔が赤らみ……視線をそらせた時にふと、気付いた。
いつの間にか、その場にいたお母様たちがいなくっている。
皆どこに行ってしまったのだろう?
すると私が何を考えているのか分かったのか、サミュエル王子が声をかけてきた。
「どうやら、皆気を利かせてくれたんじゃないかな?」
「え? 気を……?」
するとサミュエル王子が私の手を握りしめてきた。
「レベッカ。俺は君がどんな人間離れした力を持っていようが関係なく、君のことが好きだ。この世でたった1人の女性としてね」
「!」
その言葉にますます私の顔が赤くなる。
「レベッカ、俺に自分のことを打ち明けようとしたのは訳があるんだろう? ひょっとして俺のことを特別な存在として意識してくれているから……自分の秘密を話そうと思ったんじゃないのか?」
じっと私から片時も目を離さずにサミュエル王子は尋ねてくる。
「は、はい……そ、その通り…‥です……」
「レベッカ、それじゃもしかして俺のこと……」
「はい。私は……サミュエル王子のことが……その……す、好きです……」
ついに私は自分の本心を打ち明けてしまった。
「レベッカ……」
すると次の瞬間。
サミュエル王子の顔が徐々に私に近づいてきて……気づけば私はキスされていた――