魅惑の航空王は最愛の元妻を取り戻したい
「はじめまして、羽澄です。ディランから、よく梨衣子さんののろけ話を聞かされていましたよ。おめでとうございます」
「ありがとうございます! この人大袈裟なんで、お恥ずかしい限りです」
照れて謙遜する梨衣子に、ディランさんはまたしても「オーゲサじゃない!」と物申す。ふたりのやり取りに穏やかに笑う羽澄さんは、今度は私に目を向けた。
「先ほどはどうも。きっと目的は同じだろうと思ったので声をかけようとした んですが、疾風のごとく逃げられてしまったので」
「す、すみません! まさかあなたも参列者だとは……」
どきまぎしつつ話していると、梨衣子は彼こそが助けてくれた王子様だと察したようで、めちゃくちゃにんまりしていた。
羽澄さんは、私と梨衣子の顔を見比べて言う。
「梨衣子さんとは姉妹だったんですね。双子みたいにそっくりだ」
声も流麗で素敵な彼に、そういえば自己紹介がまだだったと気づき、口角を上げて軽くお辞儀をする。
「姉の柚谷 芽衣子です。年子なので、よく双子に間違えられます」
「私たちはそこまで似てないと思ってるのにね。とりあえず姉には泣きぼくろがあるので、それで見分けてください」
「ありがとうございます! この人大袈裟なんで、お恥ずかしい限りです」
照れて謙遜する梨衣子に、ディランさんはまたしても「オーゲサじゃない!」と物申す。ふたりのやり取りに穏やかに笑う羽澄さんは、今度は私に目を向けた。
「先ほどはどうも。きっと目的は同じだろうと思ったので声をかけようとした んですが、疾風のごとく逃げられてしまったので」
「す、すみません! まさかあなたも参列者だとは……」
どきまぎしつつ話していると、梨衣子は彼こそが助けてくれた王子様だと察したようで、めちゃくちゃにんまりしていた。
羽澄さんは、私と梨衣子の顔を見比べて言う。
「梨衣子さんとは姉妹だったんですね。双子みたいにそっくりだ」
声も流麗で素敵な彼に、そういえば自己紹介がまだだったと気づき、口角を上げて軽くお辞儀をする。
「姉の柚谷 芽衣子です。年子なので、よく双子に間違えられます」
「私たちはそこまで似てないと思ってるのにね。とりあえず姉には泣きぼくろがあるので、それで見分けてください」