航空王はママとベビーを甘い執着愛で囲い込む【大富豪シリーズ】
羽澄さんは毎回、私が気にする問題をいとも簡単にクリアして、説得力のある言葉をくれる。彼についていけば未来は素敵なものになるんじゃないかと、期待してしまうほど。
迷う心をさらに動かそうとするかのごとく、彼は私の顔を覗き込んでくる。
「芽衣子さんにとっても、結婚は悪い話ではないんじゃないか?」
「た、確かに魅力的ですけど……まだお互いのことよく知らないですし」
「今日、結構さらけ出したと思うが」
さらりと返され、うぐ、と声を詰まらせる私。
言われてみれば、羽澄さんの事情もすべて聞いてしまったし、私はそもそも隠すことはなにもない。最初からすでに泣き顔も見られているしな……と、初対面で醜態をさらしたことを思い出して苦笑を漏らした。
「知らない部分があるとすれば、お互いの体温くらいか」
「たっ……!?」
ドキッとするような発言をした彼は、私になぜか手を差し出してくる。
「とりあえず手、繋ぐ?」
余裕の微笑みを向けられ、頬にじわじわと熱が集まった。なんだろう、この拒めなくさせられるような色気は。
迷う心をさらに動かそうとするかのごとく、彼は私の顔を覗き込んでくる。
「芽衣子さんにとっても、結婚は悪い話ではないんじゃないか?」
「た、確かに魅力的ですけど……まだお互いのことよく知らないですし」
「今日、結構さらけ出したと思うが」
さらりと返され、うぐ、と声を詰まらせる私。
言われてみれば、羽澄さんの事情もすべて聞いてしまったし、私はそもそも隠すことはなにもない。最初からすでに泣き顔も見られているしな……と、初対面で醜態をさらしたことを思い出して苦笑を漏らした。
「知らない部分があるとすれば、お互いの体温くらいか」
「たっ……!?」
ドキッとするような発言をした彼は、私になぜか手を差し出してくる。
「とりあえず手、繋ぐ?」
余裕の微笑みを向けられ、頬にじわじわと熱が集まった。なんだろう、この拒めなくさせられるような色気は。