ヒュントヘン家の子犬姫~前世殿下の愛犬だった私ですが、なぜか今世で求愛されています~

 それに気づいたマルティナに、少々の嫉妬を覚えるけれど。
 自分の嫉妬深さに苦笑して、突然の笑い声に自分を見上げるシャルロットが、どうしようもなくかわいい。

 アルブレヒトは、湧き上がっても湧き上がっても尽きることのない、シャルロットへのいとおしさに、雪解けのような笑みを浮かべた。


 春が、やってきた。

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