悪妃になんて、ならなきゃよかった
これにはさすがに、命令に従えなくなるウォルター卿。
「妃殿下!
今は公務中ですよっ?」
「それくらいわかっています。
ですが、剣術大会まで日がないので、準備に追われているんです。
殿下が勝手に企画して、無理矢理私を巻き込んだのですから。
そちらが私に合わせるべきでは?」
それはもっともな言い分だったが……
当然、公務を犠牲にしていい理由になるはずもなく。
それでもサイフォスは……
喜ばせるつもりが、逆に負担をかけてしまったと、申し訳なく感じていた。
「……もちろんだ。
だが俺は、ドレスには疎いが……
それでもいいか?」
「構いません」
と答えながらも……
持ってきたドレスに、サイフォスからプレゼントされた青のドレスは一着もなく。
その事にサイフォスは、ますます自身のセンスを不安に思っていた。
そんな中。
ヴィオラはそれぞれのドレスに意見を求めながら、数着に絞ってもらい。
それらを奥の部屋で試着して、さんざん悩んだ挙句。
長時間かけて、ようやく決定に至ったのだった。
「妃殿下!
今は公務中ですよっ?」
「それくらいわかっています。
ですが、剣術大会まで日がないので、準備に追われているんです。
殿下が勝手に企画して、無理矢理私を巻き込んだのですから。
そちらが私に合わせるべきでは?」
それはもっともな言い分だったが……
当然、公務を犠牲にしていい理由になるはずもなく。
それでもサイフォスは……
喜ばせるつもりが、逆に負担をかけてしまったと、申し訳なく感じていた。
「……もちろんだ。
だが俺は、ドレスには疎いが……
それでもいいか?」
「構いません」
と答えながらも……
持ってきたドレスに、サイフォスからプレゼントされた青のドレスは一着もなく。
その事にサイフォスは、ますます自身のセンスを不安に思っていた。
そんな中。
ヴィオラはそれぞれのドレスに意見を求めながら、数着に絞ってもらい。
それらを奥の部屋で試着して、さんざん悩んだ挙句。
長時間かけて、ようやく決定に至ったのだった。