再会したエリート警視とお見合い最愛婚
(あのとき、蒼士さんがそんな気持ちでいたなんて......私が綺麗になったって......)
蒼士の言葉がうれしくて、顔が赤くなってしまう。
そんな彩乃の心情に気付かないのか、蒼士は言葉を慎重に選びながら話を続ける。
「彩乃にとって突然に感じるだろうし驚くだろうが、これが俺の本心だ。彩乃が誰よりも大切で、守りたいと思ってる。他の女なんて目に入らない。絶対に裏切らない。仕事は......どうしても話せないことはあるが信じて欲しいんだ」
真剣に訴える蒼士の言葉が、彩乃の胸に染み入り、体中に喜びが広がっていく。
嬉しくて、早く彼の想いに答えたいと思うのに、唇が震えてしまってなかなか上手く言葉が出て来ない。
感極まったからか、涙が滲んで蒼士の顔がよく見えなくなってしまった。そのせいで蒼士は誤解してしまったようだ。
「ごめん。負担に感じたよな。彩乃になにかを強要するつもりはなく......」
「違うの! そうじゃなくて、ただうれしくて」
「え?」
蒼士が彩乃の真意を探るように見つめてくる。
「私も蒼士さんが好きだから!」
不安で自信がなくて、どうしても言えなかったけれど、ずっとずっと好きだったのだ。
「蒼士さんのおかげで、育ててくれた両親の元に帰ることができたの。あのとき見失いそうだった大切なことを気付かせてくれた蒼士さんがずっと好きだった。だから別居を言われて悲しくて、昨日蒼士さんの隣に他の女性がいるのを見てショックだったの」
一度告白してしまえば、抑えていた想いが次から次へと溢れてくる。
蒼士はそんな彩乃が流す涙を長い指でそっと涙を拭ってくれた。
「ごめん。心配かけてしまったよな」
とてもやさしい声で言う。
「うん。本当に心配だった」
大丈夫とは言わなかった。ようやく素直になれた今、彼に甘えたくなってしまったから。
蒼士の端整な顔に喜びが広がっていく。
「二度と不安にさせない。彩乃が嫌になるくらい愛を伝えるから」
真摯で甘やかなその言葉に、彩乃の心臓がドクンと跳ねる。
「ほ、本当に?」
「ああ、本当だ。彩乃に嘘はつかない」
ふたりの距離は、肩が触れ合う程に近い。
蒼士の腕が伸びて、彩乃を広い胸に抱き寄せた。
あたたかな温もりに、彩乃の心臓はドキドキと高鳴る。
蒼士の言葉がうれしくて、顔が赤くなってしまう。
そんな彩乃の心情に気付かないのか、蒼士は言葉を慎重に選びながら話を続ける。
「彩乃にとって突然に感じるだろうし驚くだろうが、これが俺の本心だ。彩乃が誰よりも大切で、守りたいと思ってる。他の女なんて目に入らない。絶対に裏切らない。仕事は......どうしても話せないことはあるが信じて欲しいんだ」
真剣に訴える蒼士の言葉が、彩乃の胸に染み入り、体中に喜びが広がっていく。
嬉しくて、早く彼の想いに答えたいと思うのに、唇が震えてしまってなかなか上手く言葉が出て来ない。
感極まったからか、涙が滲んで蒼士の顔がよく見えなくなってしまった。そのせいで蒼士は誤解してしまったようだ。
「ごめん。負担に感じたよな。彩乃になにかを強要するつもりはなく......」
「違うの! そうじゃなくて、ただうれしくて」
「え?」
蒼士が彩乃の真意を探るように見つめてくる。
「私も蒼士さんが好きだから!」
不安で自信がなくて、どうしても言えなかったけれど、ずっとずっと好きだったのだ。
「蒼士さんのおかげで、育ててくれた両親の元に帰ることができたの。あのとき見失いそうだった大切なことを気付かせてくれた蒼士さんがずっと好きだった。だから別居を言われて悲しくて、昨日蒼士さんの隣に他の女性がいるのを見てショックだったの」
一度告白してしまえば、抑えていた想いが次から次へと溢れてくる。
蒼士はそんな彩乃が流す涙を長い指でそっと涙を拭ってくれた。
「ごめん。心配かけてしまったよな」
とてもやさしい声で言う。
「うん。本当に心配だった」
大丈夫とは言わなかった。ようやく素直になれた今、彼に甘えたくなってしまったから。
蒼士の端整な顔に喜びが広がっていく。
「二度と不安にさせない。彩乃が嫌になるくらい愛を伝えるから」
真摯で甘やかなその言葉に、彩乃の心臓がドクンと跳ねる。
「ほ、本当に?」
「ああ、本当だ。彩乃に嘘はつかない」
ふたりの距離は、肩が触れ合う程に近い。
蒼士の腕が伸びて、彩乃を広い胸に抱き寄せた。
あたたかな温もりに、彩乃の心臓はドキドキと高鳴る。