愛。
そして、放課後誰もいない教室で一人泣いた。

悲しくて訳のわからない気持ちに呑み込まれそうだった。


生きてる意味を確かめるためにリストカットしてる人がいるなら、私はどうしようもない感情や悲しい気持ちを無くすために涙を流しているんだと思った。

ガラッと音がして、慌てて背を向けて涙を拭いて、いつも通りの笑顔で『どうしたのー?なんか忘れ物ー?』なんて言って、その人を見た。

一瞬、呼吸を忘れてしまった。
息をすることを忘れるぐらいにその男の子は綺麗だった。

こんな男の子うちのクラスにいただろうか?
そして、その男の子はこっちに近づいてきて一言言った。

『じゃま。』


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