私の先輩は未来の主治医
本編
 

 ゴホッゴホッ


 あーなんかこれ嫌な予感がするなーなんて思っているのは私目黒優佳13歳。高校1年生のなりたてホヤホヤだ。

 そんな私は生まれつき喘息を持っていて、今は大好きな部活中なのに咳が出てしまっている。

 「優佳ちゃん咳大丈夫?辛かったら早退してもいいよ?」

 「ゴホッゴホッす、すみません大丈夫です」

 先輩のにまで心配かけちゃった。

 でも、、、部活を早退したくないな、、、

 私は吹奏楽部に入っていて、クラリネットを吹いている。だから咳が出るととても吹きづらいのだ。

 「おい」

 「ひゃいっ、、、あっ花輪先輩お疲れ様です」

 今私にぶっきらぼうに話しかけたのは高校3年でトロンボーンを吹いている花輪翔太先輩だ。

 今私の通っている高校は吹奏楽部がとても強いので有名だ。

 「お前咳をしているのであれば帰れ。咳をしていればうまく吹けないしみんなの邪魔だ」

 うわー今のめっちゃムカついたーみんなの邪魔とまで言わなくても良くない?なんて思いつつもそんなことを先輩に言えるわけもなく、、、

 「す、すみません。でも大丈夫です」

 といってしまった。

 でも花輪先輩はそんなんじゃ納得しなくて、、、

 「それは本当だな?」

 う、花輪先輩なかなか手強い、、、なら一旦お手洗いに行って吸入するか

 「はい!一旦お手洗いに行ってきますね!」

 ふーなんとか逃げれた。とりあえず吸入しよー


 シュッシュッ


 なんとか大丈夫そうかな。早く部活に戻ろー

 なんて思っていた私はその日は何もなく過ごせたが次の日になり、、、


 ゴホッ、、、ゴホッヒューゴホッ


 
< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop