ワンニャン彼氏
部屋に入ると
航太は疲れていたのか
すでに寝ていた


私も疲れて眠かった事もあり
航太の布団に潜りこみ
航太の横で寝た


航太のぬくもりが
温かくてとても心地良かった


夢を見た


お父さんとお母さんが離婚して
私はお母さんと一緒に家を出ていく


「羽留香
おばあちゃん家行こっか」


お母さんは悲しそうに話しかけてきた


「うん」


ずっと黙ったまま
飛行機に乗って
おばあちゃんの家に向かった


おばあちゃんの家について
お母さんはおばあちゃんに
事情を説明した


おばあちゃんは優しく
「羽留香よく来たね
ゆっくりしていってねー」


話しかけてくる


「おばあちゃんありがと」


それだけ言って2階の部屋に行った


おばあちゃんの家は
秋田県で
航太のいる大阪からは
ほど遠い場所だった


航太を思いだし泣いてる私


航太がいない…
もう航太に優しくしてもらえない


そんなんいやや!!

<どうして?>


どっかから声がした


<どうして離れるのが嫌なの?>


そんなん好きやからに決まってるやん!!!


え?
好き?
そっか好きなんや…
私は航太の事が好きなんや!!!
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