屋上にて、君へ
「げっ、今日って何曜日?」

梨佳が険しい顔つきであたしにたずねた。

「えっとー、確か昨日の夕飯がサバだったから木曜日!」


「うわー、今日一限目英語R? 湯野幹じゃん。最悪ぅー。シオたん宿題……」


「うちの英語Rって木村先生なの。ゴメンね、りっちゃん」

シオたんはゆるく結んだおさげを揺らして言った。


「……ダメだ。終わったわ。千夏もどうせやってないし」

「ひどーい!」

「じゃあやってきたの?」

あたしは全力で首を横に振った。


「聞いたあたしがバカだったわ」



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