極上CEOの執愛に今にも陥落しそうです～私、振られたはずですよね？

　「わぁ、すごい」
　「香奈の好きな花を聞きそびれたから、とびきり綺麗なアレンジを頼んだ」
　「こんなの初めて……。花はどれも好きです。ありがとうございます」


　受け取りながら、彼を中に招き入れる。


　「綺麗にしてるな」
　「午前中いっぱいかけて掃除したので」


　わざわざ言わなくてもいいのに、照れ隠しで暴露してしまった。


　「でも、あんまりジロジロ見ないでください。恥ずかしいから」


　せっかく掃除をしたのに両手を広げて隠したくなる。


　「北欧テイストがいいじゃないか。インテリアコーディネーターも嫉妬するセンスだ」
　「持ち上げすぎです」
　「結婚したら俺のマンションに一緒に暮らすことになるが、そこも香奈の好きなように模様替えしてくれて構わない」
　「気が早すぎます」