極上CEOの執愛に今にも陥落しそうです~私、振られたはずですよね?

 終わってもいいと声にならない言葉を海里が敏感に察知する。


 「終わらせてたまるか。……っ俺たちはまだ、はじまったばかりだ」


 息を弾ませて抗った。


 「そう……だよ、ね……」
 「香奈とこの先の未来を」
 「一緒に――」


 どこまでも歩いていきたい。
 海里の逞しい腕に抱かれながら、そう強く願った。
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