“至って普通”の平凡少女は嫌われ者のヴァンパイアに あくまで優しく愛される。



ーーー


私はいよいよクラスのみんなとご対面する

一歩手前までやってきた。



すっごい緊張するんだけど…!!



もう全員着席して静かになった廊下をただひたすら歩く。


すると、わたしが緊張している事に気がついたのか担任の

のぞみ先生が振替って私の肩に優しく手を置いた。



「白羽さん、肩の力を抜いて。貴方ならきっと大丈夫よ」


「のぞみ先生…ありがとうございます」



担任の先生が優しい良かった…。

私は心の中でガッツポーズをしながら
扉を開ける先生の後ろについて行く。

クラスの中はみるみる騒がしくなった。



「え、あの子誰?」「転校生女子かー!!」
「あんたの隣じゃないっ!?」「まじかー…」



す、すごい目線が痛い。

私は思わず縮こまってしまう体を
精一杯伸ばして何とか教卓に付く。



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