“至って普通”の平凡少女は嫌われ者のヴァンパイアに あくまで優しく愛される。
「今日、ゴールデンウィーク明けに転校生が来ました
早速自己紹介、お願いします。」



確か転校生は一番初めの挨拶が大事って

漫画で見たし、シュミレーションは何回もした。


私は目線を上げる。



「きょ、今日から1-Aに転校してきました。し、しら
……し、……白羽優由ですっ!よろしくお願いします!」



ど、どうしよう、名前噛みすぎだし
最後開き直って早口になってしまった…。


あぁっ…絶対変な子だと思われた。

黒歴史だよ。…最悪だ。


顔が熱くなるのを感じる。



「…白羽さんは廊下側の一番端の席になります。
皆さん、仲良くしてあげてね」



私は思わず赤くなった頬を隠すように
指定された席に座った。けれど、


ホームルームが終わって少し時間が経った頃

机に座っていただけなのに。



「優由ちゃんって、どっから来たの?」
「好きな物は?」「タイプは?」「そのペンポ…」
「髪サラサラー、どこのシャンプー?」
「今日の放課後遊ばない?」「顔の手入れって…」



現在、質問攻めにあっています。



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