キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
リビングに行くと、小春は既に制服に着替えており、これから夏休みの部活動へ出発する所だった。
「おはよう、小春~」
「おはよう。これから部活行ってくるね。午後は夏期講習もあるから」
「おお、受験生は忙しいね」
「頭の良いお姉ちゃんと同じ高校行きたいし」
「あら、よく出来る可愛い妹だこと」
「そんなことよりお姉ちゃんは朝ごはんをしっかり食べてよく休むこと」
小春がリビングのテーブルの上を指さすと、そこには朝ごはんと思われるミニおにぎりに昨日の残りの野菜スープ、フルーツの乗ったヨーグルトと薬を飲む用に水が添えてあった。
「いつもありがとうね」
「ううん。自分の分の残りだから。じゃ、行ってくるけど何かあったらすぐ連絡ね」
「分かったよ。小春も気をつけてね」
「ん」
行ってきますと手を振り、小春は家を出ていく。
小春が居なくなると家の中は途端にがらんとして、火の消えたようとはまさにこのことだと思う。
「ごめんなさい」
と言って、私は水だけ飲んだ。せっかく作ってくれたのに食欲がないのであとのご飯は昼にまわすことにした。ラップをして冷蔵庫へ入れる。昨日、諏訪野さんからもらった薬は食事してないのでとりあえず飲まずに置いておく。
洗面所で顔を洗い、髪型をポニーテールにすると少し目が覚めた。やっといつもの自分を取り戻せたような気持ちになった。
「おはよう、小春~」
「おはよう。これから部活行ってくるね。午後は夏期講習もあるから」
「おお、受験生は忙しいね」
「頭の良いお姉ちゃんと同じ高校行きたいし」
「あら、よく出来る可愛い妹だこと」
「そんなことよりお姉ちゃんは朝ごはんをしっかり食べてよく休むこと」
小春がリビングのテーブルの上を指さすと、そこには朝ごはんと思われるミニおにぎりに昨日の残りの野菜スープ、フルーツの乗ったヨーグルトと薬を飲む用に水が添えてあった。
「いつもありがとうね」
「ううん。自分の分の残りだから。じゃ、行ってくるけど何かあったらすぐ連絡ね」
「分かったよ。小春も気をつけてね」
「ん」
行ってきますと手を振り、小春は家を出ていく。
小春が居なくなると家の中は途端にがらんとして、火の消えたようとはまさにこのことだと思う。
「ごめんなさい」
と言って、私は水だけ飲んだ。せっかく作ってくれたのに食欲がないのであとのご飯は昼にまわすことにした。ラップをして冷蔵庫へ入れる。昨日、諏訪野さんからもらった薬は食事してないのでとりあえず飲まずに置いておく。
洗面所で顔を洗い、髪型をポニーテールにすると少し目が覚めた。やっといつもの自分を取り戻せたような気持ちになった。