キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
「お姉ちゃんって天才だよね」
「……うわぁ、小春!!」
「はぁ……ノックは一応したんだけど気付かなかったの?」
「集中してるとついね、へへへ」
私はヘッドホンをPCの隣のラックへと掛けて、小春の方へ向き直った。
「普通、何回か聴いただけでそこまで自分のモノに出来ないんだけどな〜」
「小春の作った曲だからだよ」
「はいはい。お世辞は結構。で、どの曲が良かった?」
「んー。全部好きだけど3曲目かな」
「お姉ちゃんならそう言うと思ったよ。じゃあもうちょい極めたいし3曲目にアレンジ加えようかなぁ」
「ならさ、1曲目のこのドラムの弾ける感じをーー」
私たちはふたりでbihuka。
こうして私たちはいつもお互いの意見を伝え合いながら、2人で曲を作っていく。
私はこの時間が本当に大好きで、いつまでも続いていくといいのにと心から願う。時を忘れるほどの幸せ。
「あ、お姉ちゃんそろそろ時間じゃない?」
「ん? 何の」
「定期検診。病院の予約、今日でしょ」
「え〜、サボろうかなぁ」
「バカ言わないでさっさと行く。それとも寂しいから一緒に付いて来て欲しいのかな?」
「一人で行ける!」
わざと忘れたふりして逃げてるのとか、小春にはバレたくないし。姉としての尊厳を守るためにもね。私は小さくため息をつき1人で病院へと向かうことにした。
「……うわぁ、小春!!」
「はぁ……ノックは一応したんだけど気付かなかったの?」
「集中してるとついね、へへへ」
私はヘッドホンをPCの隣のラックへと掛けて、小春の方へ向き直った。
「普通、何回か聴いただけでそこまで自分のモノに出来ないんだけどな〜」
「小春の作った曲だからだよ」
「はいはい。お世辞は結構。で、どの曲が良かった?」
「んー。全部好きだけど3曲目かな」
「お姉ちゃんならそう言うと思ったよ。じゃあもうちょい極めたいし3曲目にアレンジ加えようかなぁ」
「ならさ、1曲目のこのドラムの弾ける感じをーー」
私たちはふたりでbihuka。
こうして私たちはいつもお互いの意見を伝え合いながら、2人で曲を作っていく。
私はこの時間が本当に大好きで、いつまでも続いていくといいのにと心から願う。時を忘れるほどの幸せ。
「あ、お姉ちゃんそろそろ時間じゃない?」
「ん? 何の」
「定期検診。病院の予約、今日でしょ」
「え〜、サボろうかなぁ」
「バカ言わないでさっさと行く。それとも寂しいから一緒に付いて来て欲しいのかな?」
「一人で行ける!」
わざと忘れたふりして逃げてるのとか、小春にはバレたくないし。姉としての尊厳を守るためにもね。私は小さくため息をつき1人で病院へと向かうことにした。