隣人はだらしない‥‥でも
おまけ
ある日の2人
「山岡さん、デートしませんか?」
ガタガタっ!!
ドタン!!
「ッ!!大丈夫ですか!?」
いきなりデスクチェアから立ち上がったと思ったら、キャスターに足を引っ掛け
そのまま目の前で派手に転ばれた
今日は土曜日だけど、一件だけ仕事を
したいという山岡さんに付き合い、
事務所に来ていた。
起き上がらない山岡さんが心配になり、
近寄ってから背中をトントンと軽く
指でつついてみる。
「山岡さん、生きてます?」
『‥‥‥不意打ちになんなの‥‥。
ビックリするじゃん‥‥』
そんなにビックリするような事を
言ったつもりもなかったんだけど、
ムクリと体を起こした山岡さんが
私と同じように座りコホンと
咳払いをした
『もう一回言って』
「は?何をですか?」
『何って‥‥さっき言ったこと!
ビックリしすぎたから、もう一度
目を見て言ってよ。』
この人は‥‥
こういうところがいちいち面倒臭い‥。
黙っていれば彫刻のように美しい
容姿をしているし、女性のような
美しさすら兼ね備えているのに、
しつこくて話すとネチネチしている
「はぁ‥‥じゃあもう一度言いますよ?
今日デートしませんか?‥」
『うん、する‥‥どうしよう‥
茅葵が誘ってくれるなんて‥‥。
仕事なんてしてる場合じゃない!!
どこ行く!?泊まりだよね!?』
は?
「普通にそこの美術館に行くつもり
でしたけど。」
『えっ?‥び‥美術館?』
「ええ、今グラフィック展がやって
るので行きたくて。」
『‥‥‥‥あ、‥‥うん、分かった。』
何を妄想していたのか分からないけど、
明らかに遠出でもする事を考えていた
っぽいなぁ‥‥
私には少し先の場所でも2人で
行ったら立派なデートなのに‥‥
極端に落ち込むと、途中だった仕事に
取り掛かったので、終わるのを2階の
ソファに座って待つことにした。
デートかぁ‥‥。
山岡さんが求めるデートってどんな感じなんだろう‥‥
あれからバタバタして、仕事も忙しく
なかなかゆっくり出来てなかったから、
私なりに勇気を出して誘ったんだけど、
久しぶりだから大人のデートって
どんなものなのか分からなくなってる?
2階から手すりにもたれ下を覗くと、
やっぱり寂しそうな顔をして仕事を
している感じが伺えた
ガタガタっ!!
ドタン!!
「ッ!!大丈夫ですか!?」
いきなりデスクチェアから立ち上がったと思ったら、キャスターに足を引っ掛け
そのまま目の前で派手に転ばれた
今日は土曜日だけど、一件だけ仕事を
したいという山岡さんに付き合い、
事務所に来ていた。
起き上がらない山岡さんが心配になり、
近寄ってから背中をトントンと軽く
指でつついてみる。
「山岡さん、生きてます?」
『‥‥‥不意打ちになんなの‥‥。
ビックリするじゃん‥‥』
そんなにビックリするような事を
言ったつもりもなかったんだけど、
ムクリと体を起こした山岡さんが
私と同じように座りコホンと
咳払いをした
『もう一回言って』
「は?何をですか?」
『何って‥‥さっき言ったこと!
ビックリしすぎたから、もう一度
目を見て言ってよ。』
この人は‥‥
こういうところがいちいち面倒臭い‥。
黙っていれば彫刻のように美しい
容姿をしているし、女性のような
美しさすら兼ね備えているのに、
しつこくて話すとネチネチしている
「はぁ‥‥じゃあもう一度言いますよ?
今日デートしませんか?‥」
『うん、する‥‥どうしよう‥
茅葵が誘ってくれるなんて‥‥。
仕事なんてしてる場合じゃない!!
どこ行く!?泊まりだよね!?』
は?
「普通にそこの美術館に行くつもり
でしたけど。」
『えっ?‥び‥美術館?』
「ええ、今グラフィック展がやって
るので行きたくて。」
『‥‥‥‥あ、‥‥うん、分かった。』
何を妄想していたのか分からないけど、
明らかに遠出でもする事を考えていた
っぽいなぁ‥‥
私には少し先の場所でも2人で
行ったら立派なデートなのに‥‥
極端に落ち込むと、途中だった仕事に
取り掛かったので、終わるのを2階の
ソファに座って待つことにした。
デートかぁ‥‥。
山岡さんが求めるデートってどんな感じなんだろう‥‥
あれからバタバタして、仕事も忙しく
なかなかゆっくり出来てなかったから、
私なりに勇気を出して誘ったんだけど、
久しぶりだから大人のデートって
どんなものなのか分からなくなってる?
2階から手すりにもたれ下を覗くと、
やっぱり寂しそうな顔をして仕事を
している感じが伺えた