あの日交わした約束

その瞬間





紗奈ちゃんは振られると思ったのか、悲しそうな顔


をして謝ってきた。



そんな顔をさせたい訳じゃない。罪悪感を感じなが


らも、自分の気持ちを伝えた。





「付き合ってください。」



そう言ったあと



「はい。私でよければお願いします。


陽向先生大好き。」



すぐにそう伝えてくれた。




顔を見ると口を手で押さえて涙目だった。


余計な不安な思いをさせてしまったけど、こうして


付き合うことができて俺もほんとに嬉しかった。




今日が1番幸せな日だった。
< 29 / 71 >

この作品をシェア

pagetop