あの日交わした約束
毎日仕事の合間に紗奈の病室に行って
手を握った。
紗奈の病室でできる限り仕事をして、
昼休みは毎日紗奈の病室で過ごした。
夜は紗奈の手を握って眠る毎日だった。
毎日仕事終わりに簡単に体を拭いてあげた。
紗奈が眠ってから家に帰る頻度が大幅に減った。
家に帰っても紗奈のことを気にしているから
それなら傍にいたいと思った。
紗奈が意識を失って3日目。
目を覚ますことはなかった。
早く目を覚まして欲しい、そう願うしかできなかった。