モブの私が理想語ったら主役級な彼が翌日その通りにイメチェンしてきた話……する?
何がラッキーなの? も聞けない。意気地無しの私は、通学バッグから数学の問題集を出しながら彼の綺麗な黒い目を逸らした。
「数学……教えて欲しい?」
視界の端から、尋ねる声に私はいよいよ首を傾げた。
絶対。おかしい……ここまで来てしまうと、昨日私が言ったことを知っているはずだ。
「からかってる?」
「え? なんで?」
質問した理由を、逆に聞かれてしまった。戸惑って私は、言葉を失ってしまう。
「別に、からかってないよ。からかう訳ない」
鷹羽くんの目は三白眼気味で、白目が青味がかっててとても綺麗だ。
「……じゃあ、なんなの。私にいきなり近づいて来た理由教えてよ」
ついに、聞いた。こくんと、喉が鳴る音がした。
それは私なのか、鷹羽くんなのか、頭は真っ白でそんなことはどっちでも良かった。
「俺、有馬のこと……」
「数学……教えて欲しい?」
視界の端から、尋ねる声に私はいよいよ首を傾げた。
絶対。おかしい……ここまで来てしまうと、昨日私が言ったことを知っているはずだ。
「からかってる?」
「え? なんで?」
質問した理由を、逆に聞かれてしまった。戸惑って私は、言葉を失ってしまう。
「別に、からかってないよ。からかう訳ない」
鷹羽くんの目は三白眼気味で、白目が青味がかっててとても綺麗だ。
「……じゃあ、なんなの。私にいきなり近づいて来た理由教えてよ」
ついに、聞いた。こくんと、喉が鳴る音がした。
それは私なのか、鷹羽くんなのか、頭は真っ白でそんなことはどっちでも良かった。
「俺、有馬のこと……」