モブの私が理想語ったら主役級な彼が翌日その通りにイメチェンしてきた話……する?
06 朝の衝撃
私はその日の朝、自分の姿を念入りにチェックした。
モブ並みには違いないんだけど、モブなりの最高を目指したいというか……薄いけどお化粧もした。
休日用の透明のお粉にうっすらとしたチーク、あとピンク色のリップ。
「澪。遅れるわよ」
お母さんの声で、私ははっと気が付いた。いけない。私はもう遅刻寸前の時間になるまで、鏡の前であれこれしてたみたいだった。
「はーい」
ベッドの上に置いてあった通学バッグを持って返事しながら、ドアを開けて階段を駆け降りる。
「遅い」
私は声にビックリして、門の前に居る人を見た。
真っ黒な長めの髪に鷹羽くんほどではないけれど、高い背、格好良いというより可愛い系の仏頂面。
隣のクラス、例の夕凪さんと同じクラスの虎井くんだ。
上級生を中心に、女の子に人気がある。ぶっきらぼうな態度が、生意気そうなところがたまらないと噂の男子だ。
モブ並みには違いないんだけど、モブなりの最高を目指したいというか……薄いけどお化粧もした。
休日用の透明のお粉にうっすらとしたチーク、あとピンク色のリップ。
「澪。遅れるわよ」
お母さんの声で、私ははっと気が付いた。いけない。私はもう遅刻寸前の時間になるまで、鏡の前であれこれしてたみたいだった。
「はーい」
ベッドの上に置いてあった通学バッグを持って返事しながら、ドアを開けて階段を駆け降りる。
「遅い」
私は声にビックリして、門の前に居る人を見た。
真っ黒な長めの髪に鷹羽くんほどではないけれど、高い背、格好良いというより可愛い系の仏頂面。
隣のクラス、例の夕凪さんと同じクラスの虎井くんだ。
上級生を中心に、女の子に人気がある。ぶっきらぼうな態度が、生意気そうなところがたまらないと噂の男子だ。