モブの私が理想語ったら主役級な彼が翌日その通りにイメチェンしてきた話……する?
彼の赤くなった横顔を見上げて言った。
「もっと、好きになった」
赤くなった顔のまま鷹羽くんは言って、つられて私も顔が熱くなった。
鷹羽くんはどう考えても私と付き合うような人ではないけれど、好きでいてくれることは間違いないみたい。
「あのね……」
「うん」
「私不思議に思って居ることがあるんだけど、聞いて良い?」
「良いよ」
「……どうして、私の事好きなの? 今まで私たち、ほとんど話したこともないよね?」
本当に不思議だ。何かきっかけめいた出来事があったなら、私だって『あの時なのかも』と思ったはずだ。
けれど、そんな出来事なんて思いつかない。
ただただ、いつ彼が好きになってくれたのかわからないだけ。
鷹羽くんはそれを聞いて、いきなり立ち止まった。
私もそれにつられて足を止める。彼は一度ふーっと大きく息をついて、私の目を見て言った。
「う、ん。……もし」
「もし?」
「もしだけど、有馬が僕のこと、好きになってくれたら、そうしたら好きになった理由を言う。それまでは言いたくない」
どくん、と胸が高鳴った。
「……今は僕のことをなんとも思っていないと思うけど、そうなってもらえるように頑張りたい」
自分の言い聞かせるように呟くと、鷹羽くんははっとしたように前を向いた。
「嘘みたい」
私は思っていることをそのままするりと口に出した。はっと口を覆うけど遅い。
鷹羽くんは驚いたようにして、再度私を見た。
「もっと、好きになった」
赤くなった顔のまま鷹羽くんは言って、つられて私も顔が熱くなった。
鷹羽くんはどう考えても私と付き合うような人ではないけれど、好きでいてくれることは間違いないみたい。
「あのね……」
「うん」
「私不思議に思って居ることがあるんだけど、聞いて良い?」
「良いよ」
「……どうして、私の事好きなの? 今まで私たち、ほとんど話したこともないよね?」
本当に不思議だ。何かきっかけめいた出来事があったなら、私だって『あの時なのかも』と思ったはずだ。
けれど、そんな出来事なんて思いつかない。
ただただ、いつ彼が好きになってくれたのかわからないだけ。
鷹羽くんはそれを聞いて、いきなり立ち止まった。
私もそれにつられて足を止める。彼は一度ふーっと大きく息をついて、私の目を見て言った。
「う、ん。……もし」
「もし?」
「もしだけど、有馬が僕のこと、好きになってくれたら、そうしたら好きになった理由を言う。それまでは言いたくない」
どくん、と胸が高鳴った。
「……今は僕のことをなんとも思っていないと思うけど、そうなってもらえるように頑張りたい」
自分の言い聞かせるように呟くと、鷹羽くんははっとしたように前を向いた。
「嘘みたい」
私は思っていることをそのままするりと口に出した。はっと口を覆うけど遅い。
鷹羽くんは驚いたようにして、再度私を見た。