モブの私が理想語ったら主役級な彼が翌日その通りにイメチェンしてきた話……する?
13 帰り道
「僕の言ってること信じられない?」
「う、ううん。これは、鷹羽くん側でなくて私の問題。私なんかに、鷹羽くんに好きになってもらう要素あるのかなって……そう思っただけ」
「私なんかって?」
少し真面目な顔をして鷹羽くんは私を見た。
「私みたいな……その、何の取り柄もない人間にって思っちゃって」
「許せないな」
「えっ?」
「僕の好きな人にそんなこと言って欲しくない。例え、有馬本人でも」
私のことをじっと見つめる眼鏡の奥が真剣だから、私はふっと笑ってしまった。
ふわふわ雲の上を歩いている気分。帰り道はあの曲がり角を曲がったらもう家に着く。この道がずっとずっと続けば良いのになんて、そんなことを思ってしまった。
「変なの」
「変? なんで?」
「う、ううん。これは、鷹羽くん側でなくて私の問題。私なんかに、鷹羽くんに好きになってもらう要素あるのかなって……そう思っただけ」
「私なんかって?」
少し真面目な顔をして鷹羽くんは私を見た。
「私みたいな……その、何の取り柄もない人間にって思っちゃって」
「許せないな」
「えっ?」
「僕の好きな人にそんなこと言って欲しくない。例え、有馬本人でも」
私のことをじっと見つめる眼鏡の奥が真剣だから、私はふっと笑ってしまった。
ふわふわ雲の上を歩いている気分。帰り道はあの曲がり角を曲がったらもう家に着く。この道がずっとずっと続けば良いのになんて、そんなことを思ってしまった。
「変なの」
「変? なんで?」