お菓子の国の王子様
箱を開けて一粒取り出し、泣いている彼女の口の中へと入れた。
なんだか雛鳥に餌を与えているみたいで、かわいい。
「......っ、うーん、美味しい。これ、Meuh(ムー)のキャラメルだ」
「えっ、これ食べたことあるの? 日本じゃ売っていないんだけど」
「箱に赤いベルを付けた牛さんいるの」
「そうそう、これ、美味しいんだよね......あっ、これをあげるよ」
Meuh販売100周年を記念した、特別なキーホルダー。期間限定でキャラメルの箱の中に入っている。
その小さな赤いベルと牛のチャームが付いたキーホルダーを、彼女の小さな手のひらに乗せた。
「特別なおまけみたいだね。はい、どうぞ」
「うわー、お兄ちゃん、ありがとう! ミャーこれ大事ね。あのね......お兄ちゃんは王子さま?」
満面の笑みを俺に向けた彼女の頬には、
エクボができている。
なんだか雛鳥に餌を与えているみたいで、かわいい。
「......っ、うーん、美味しい。これ、Meuh(ムー)のキャラメルだ」
「えっ、これ食べたことあるの? 日本じゃ売っていないんだけど」
「箱に赤いベルを付けた牛さんいるの」
「そうそう、これ、美味しいんだよね......あっ、これをあげるよ」
Meuh販売100周年を記念した、特別なキーホルダー。期間限定でキャラメルの箱の中に入っている。
その小さな赤いベルと牛のチャームが付いたキーホルダーを、彼女の小さな手のひらに乗せた。
「特別なおまけみたいだね。はい、どうぞ」
「うわー、お兄ちゃん、ありがとう! ミャーこれ大事ね。あのね......お兄ちゃんは王子さま?」
満面の笑みを俺に向けた彼女の頬には、
エクボができている。