お菓子の国の王子様
「こんなに泣いてしまって。私たちで美愛ちゃんのことを守るから、ね? 大丈夫、絶対に大丈夫だから。もう今日は仕事を終わりにしましょう。美愛ちゃんはとっくに今日の分を終わらせているし。少し早いけど今日はこれで終わり。帰ってゆっくりと湯船に浸かるのもよし、甘いものを食べるのもいいわね。私のお勧めは、このフロアにある庭園かしらね。とても居心地がいい上に、人もいないのよ。
もしよかったら、行ってみて」
帰り支度をして、美奈子さんと一緒に社長室の前を通りかかった。その時、中から大きな声が聞こえてきた。
「お前は一体何をしたんだ! 考えれば分かることだろう?」
初めて聞く副社長の力強い声に私は驚き、美奈子さんを見た。
「いつものことだから平気よ。それに、今回は特に、私も副社長と同じ気持ちだから」
美奈子さんは不敵な笑みを浮かべている。
もしよかったら、行ってみて」
帰り支度をして、美奈子さんと一緒に社長室の前を通りかかった。その時、中から大きな声が聞こえてきた。
「お前は一体何をしたんだ! 考えれば分かることだろう?」
初めて聞く副社長の力強い声に私は驚き、美奈子さんを見た。
「いつものことだから平気よ。それに、今回は特に、私も副社長と同じ気持ちだから」
美奈子さんは不敵な笑みを浮かべている。