お菓子の国の王子様
電話を終えた美愛ちゃんは、6時前にお姉さんが来社できるといった。
俺はお礼を言い、その後謝罪しようとしたが、彼女は一礼をして社長室から逃げるように去っていた。入れ替わるようにして、鬼のような形相をした大和が社長室に入ってくる。
「雅、お前は何をしたんだ! 美愛ちゃんが泣きながらトイレに駆け込んだぞ‼︎」
ああ、やはりずっと泣くのを我慢していたんだ。彼女を泣かせるほど俺は傷つけてしまったのだ。
ただ椅子の背もたれに寄りかかり、ぐったりと天井を見上げることしかできなかった。
総務部での聞き込みを終えた美奈子さんが戻り、俺は二人に何があったのかを説明するが、二人の反応は言うまでもない。
彼らが俺に対して怒っていることは明白だ。美奈子さんは急いで部屋を出て行った。
「お前も涼介も、他に方法があったはずだ! お前たち、何をしているんだよ......」
俺の前に、大和がドサッと座り込んだ。
俺はお礼を言い、その後謝罪しようとしたが、彼女は一礼をして社長室から逃げるように去っていた。入れ替わるようにして、鬼のような形相をした大和が社長室に入ってくる。
「雅、お前は何をしたんだ! 美愛ちゃんが泣きながらトイレに駆け込んだぞ‼︎」
ああ、やはりずっと泣くのを我慢していたんだ。彼女を泣かせるほど俺は傷つけてしまったのだ。
ただ椅子の背もたれに寄りかかり、ぐったりと天井を見上げることしかできなかった。
総務部での聞き込みを終えた美奈子さんが戻り、俺は二人に何があったのかを説明するが、二人の反応は言うまでもない。
彼らが俺に対して怒っていることは明白だ。美奈子さんは急いで部屋を出て行った。
「お前も涼介も、他に方法があったはずだ! お前たち、何をしているんだよ......」
俺の前に、大和がドサッと座り込んだ。