お菓子の国の王子様
「とにかく早く佐藤麻茉の件を終わらせたかった。だから涼介を待たずに、俺が詰問役を引き受けた」
俺は椅子に前屈みになって座り直した。
「お前は一体何をしたんだ! 考えればわかることだろう。」
「美愛ちゃんを傷つけたことも理解してる。でも、誰にもあの子を泣かせたくなかった。いくら涼介でも、それは嫌だった。たとえそれによってあの子が俺のことを嫌ってしまっても、他の男にあの子の泣き顔を見られるのが、耐え難く嫌だった」
抑えていた気持ちが溢れ出し、一気にまくし立てた。
「はぁ〜、お前、ようやく美愛ちゃんに対する気持ちを認めたな。僕がなぜ美愛ちゃんを即決で採用したのか、お前にはわかるか?」
えっ、それは今関係があるのか?
......と思いつつ、大和の言うことを聞く。
「もちろん、美愛ちゃんの語学力と秘書としての能力は大きかったが、あの子がずっとお前が探していた子だとわかったからだよ。お前もなんとなく感じていたんだろう?」
俺は椅子に前屈みになって座り直した。
「お前は一体何をしたんだ! 考えればわかることだろう。」
「美愛ちゃんを傷つけたことも理解してる。でも、誰にもあの子を泣かせたくなかった。いくら涼介でも、それは嫌だった。たとえそれによってあの子が俺のことを嫌ってしまっても、他の男にあの子の泣き顔を見られるのが、耐え難く嫌だった」
抑えていた気持ちが溢れ出し、一気にまくし立てた。
「はぁ〜、お前、ようやく美愛ちゃんに対する気持ちを認めたな。僕がなぜ美愛ちゃんを即決で採用したのか、お前にはわかるか?」
えっ、それは今関係があるのか?
......と思いつつ、大和の言うことを聞く。
「もちろん、美愛ちゃんの語学力と秘書としての能力は大きかったが、あの子がずっとお前が探していた子だとわかったからだよ。お前もなんとなく感じていたんだろう?」