お菓子の国の王子様
「美愛ちゃんは何も悪くない。むしろ、俺の方こそごめん。俺たち、今日のことを話し合うべきだけど、明日にしよう。美愛ちゃんが無事に戻ってきたから。ここに帰ってきたから、今はそれだけで十分だ」
泣かせたいわけではない。
謝ってほしいわけでもない。
美愛ちゃんには笑っていてほしいんだ。
ずっと俺のそばにいて。
子供のように泣きじゃくる彼女を少し落ち着かせて、書斎からMeuhの箱を持ってくる。すすり泣く彼女の口に、一粒のキャラメルを。あの時と同じだ。泣いている彼女に餌を与えているような気がする。
「これから先、また俺たちの意見が合わなかったり、言い合いをするかもしれない。でも、ここは美愛ちゃんの家だから。美愛ちゃんが帰ってくる場所は、ここなんだから。いいね?」
俺は左腕で彼女を抱き寄せながら、彼女を納得させるように言った。
泣かせたいわけではない。
謝ってほしいわけでもない。
美愛ちゃんには笑っていてほしいんだ。
ずっと俺のそばにいて。
子供のように泣きじゃくる彼女を少し落ち着かせて、書斎からMeuhの箱を持ってくる。すすり泣く彼女の口に、一粒のキャラメルを。あの時と同じだ。泣いている彼女に餌を与えているような気がする。
「これから先、また俺たちの意見が合わなかったり、言い合いをするかもしれない。でも、ここは美愛ちゃんの家だから。美愛ちゃんが帰ってくる場所は、ここなんだから。いいね?」
俺は左腕で彼女を抱き寄せながら、彼女を納得させるように言った。