お菓子の国の王子様

美愛サイド

美愛サイド





なんだか全身が暖かくて気持ちいいし、安心。あれ?でも、プードルのBon Bonってこんなに固かったっけ?


眠気まなこを開けると、目の前は一面ネイビーブルー......えっ、なんだか体が思うように動かない。


何だろう、背中に何かの感触がある。


ゆっくりと上を見上げると、雅さんの寝顔が‼︎


驚いて息を飲み、思わず小声でささやいてしまった。


「えっ、えーー、どういうこと? なんで雅さんのベッドで一緒にいるの? 覚えていない、覚えていない。今動いたら雅さんを起こしちゃうよね? どうしよう? 
でも、もう少しこのままでいたいな。
お願い、もう少しだけ」


この心臓の鼓動よ、鎮まれ!
雅さんに気づかれちゃうよ!


ハァ〜、暖かい。
雅さんにこうやって抱きしめてもらえるのが好き。時が止まっちゃえばいいのに。
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