お菓子の国の王子様
キッチンでは、支度を終えた雅さんがコーヒーを淹れてくれる。
彼に寝坊して朝食やお弁当の準備ができていないと伝えたが、今日は必要ないとのこと。
ただ今日は、彼の車で一緒に通勤し、帰宅することになった。なんでも今夜、話があると言われた。
「夕飯は、下のスーパー伊国屋のデリで買おう。実は今夜、大切な話があるんだ。昨日のことはもちろん、美愛ちゃんに謝罪し伝えたいこともあるから」
どうしよう、『大切な話』と『伝えたいこと』、という言葉が頭から離れない。
また、嫌なことかな?
マンションから会社までほんの数分の距離だけれど、さっきの言葉のせいで、長く感じた。
駐車した雅さんに突然右手を優しくつかまれ、手の甲にキスされた
もう一度一緒に帰ることを念を押され、
私はただうなずくだけで精一杯だった。
いったい何なんだろう?
彼に寝坊して朝食やお弁当の準備ができていないと伝えたが、今日は必要ないとのこと。
ただ今日は、彼の車で一緒に通勤し、帰宅することになった。なんでも今夜、話があると言われた。
「夕飯は、下のスーパー伊国屋のデリで買おう。実は今夜、大切な話があるんだ。昨日のことはもちろん、美愛ちゃんに謝罪し伝えたいこともあるから」
どうしよう、『大切な話』と『伝えたいこと』、という言葉が頭から離れない。
また、嫌なことかな?
マンションから会社までほんの数分の距離だけれど、さっきの言葉のせいで、長く感じた。
駐車した雅さんに突然右手を優しくつかまれ、手の甲にキスされた
もう一度一緒に帰ることを念を押され、
私はただうなずくだけで精一杯だった。
いったい何なんだろう?