お菓子の国の王子様
父さまはなぜか少し寂しげに微笑んでいる。


圭衣ちゃんは意味ありげな表情を浮かべながら、私を抱きしめてこっそりと教えてくれる。


「これで一安心。それに、美愛ちゃんの夢ももうすぐ叶いそうね。私も忙しくなりそう!」


えっ、どういう意味?





雅さんと私は一緒に帰宅した。
もちろん、下の高級スーパー伊乃国屋で夕飯のローストビーフサラダとカニトマトクリームソースのペンネパスタを調達。


今日は朝から食欲がなく、飲み物だけを摂ったが、この後にある雅さんとの話が気になって、やはり、あまり食べられなかった。





そして夕飯後、雅さんから話が。
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