お菓子の国の王子様
2 捨てる神あれば、拾う神あり
美愛サイド
美愛サイド
晴れた朝の空気が湿気を含んでいるように感じるのは、もうすぐ梅雨に入るからだろうか?
「嫌だな、蒸し暑くなりそう」
そんなことを呟きながら、今日一日のスケジュールを思い出した。
久しぶりに、私が翻訳の仕事をしている会社、J to Worldでミーティングがあり、午後一にミッドタウンへ行く。
その後、母の親友であり、御曹司や令嬢たちが通う慶智大学の教授である『りりちゃん』こと道上百合(みちがみ ゆり)に会う。
「今回は印鑑を持参するように言われたな。ちょうど2ヶ月間の研修が終わったから、もしかしたら正社員採用の話があるかも! そうであれば嬉しいな。それにしても、りりちゃんが直接私に連絡をくれるなんて。一体何なんだろう?」
私は再び湿った空気を深く吸い込んだ。
晴れた朝の空気が湿気を含んでいるように感じるのは、もうすぐ梅雨に入るからだろうか?
「嫌だな、蒸し暑くなりそう」
そんなことを呟きながら、今日一日のスケジュールを思い出した。
久しぶりに、私が翻訳の仕事をしている会社、J to Worldでミーティングがあり、午後一にミッドタウンへ行く。
その後、母の親友であり、御曹司や令嬢たちが通う慶智大学の教授である『りりちゃん』こと道上百合(みちがみ ゆり)に会う。
「今回は印鑑を持参するように言われたな。ちょうど2ヶ月間の研修が終わったから、もしかしたら正社員採用の話があるかも! そうであれば嬉しいな。それにしても、りりちゃんが直接私に連絡をくれるなんて。一体何なんだろう?」
私は再び湿った空気を深く吸い込んだ。