お菓子の国の王子様
「初めまして、副社長の烏丸です。ラクにして......と言われても、緊張しちゃうよね。早速だけれど、花村さんの語学レベルはどの程度?」
「読み書きはもちろん、リスニングもできるネイティブレベルだと思っています」
「もしかして、全て? 確か4カ国語だよね?」
「はい、そうです」
「すごいな、うちはせいぜい2ヶ国語を話せる人がいるだけだよ。どうやって覚えたの?」
「父の仕事の関係で、幼い頃から日本、アメリカ、ヨーロッパを転々としていました。父はドイツ系アメリカ人で、父の母、つまり私の祖母はイタリア人でした。そのため、家では常に日本語、ドイツ語、英語、イタリア語を使っています。また、フランス語はフランスに数年間住んでいた際に覚えました」
大和は時折ノートパソコンを打ちながら、美愛の話を聞いている。
「ヨーロッパの人々は数カ国語を話せると聞いたことがあるけど、本当なんだね。次の質問だけれど、秘書の経験は?」
「読み書きはもちろん、リスニングもできるネイティブレベルだと思っています」
「もしかして、全て? 確か4カ国語だよね?」
「はい、そうです」
「すごいな、うちはせいぜい2ヶ国語を話せる人がいるだけだよ。どうやって覚えたの?」
「父の仕事の関係で、幼い頃から日本、アメリカ、ヨーロッパを転々としていました。父はドイツ系アメリカ人で、父の母、つまり私の祖母はイタリア人でした。そのため、家では常に日本語、ドイツ語、英語、イタリア語を使っています。また、フランス語はフランスに数年間住んでいた際に覚えました」
大和は時折ノートパソコンを打ちながら、美愛の話を聞いている。
「ヨーロッパの人々は数カ国語を話せると聞いたことがあるけど、本当なんだね。次の質問だけれど、秘書の経験は?」